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【ロールモデル】 橘 理恵 大島商船高等専門学校 准教授 (本学理工学研究科修了)

研究も生活も、切り替え上手に

tachibana1.jpg橘 理恵 Rie TACHIBANA
大島商船高等専門学校 情報工学科 准教授

<略歴>
 山口大学工学部知能情報システム工学科卒業、同大学大学院理工学研究科知能情報システム工学専攻修了、同研究科システム工学専攻修了。博士(工学)。2006年大島商船高等専門学校情報工学科に着任、2015年より現職。

<研究内容>
 CT等の医療画像を対象に、より高度な診断支援を実現する特徴抽出とモデル化に関する研究に従事。近年は、患者の負荷軽減を目的に大腸CT画像から前処置なしに大腸内視鏡画像を生成する電子的腸管洗浄の実現を目指している。

コンピューターで解析をしたい
 子供のころから刑事ドラマが好きで、その中でも科学的に犯罪をあばいていく鑑識の仕事に憧れていました。特に、コンピューターを使って解析する仕事がしたいなと思っていました。大学でも鑑識官への道を考えていたのですが、大学3年の研究室配属の説明会の時、木戸尚治教授の研究紹介で医療画像を見て、「あ、おもしろそう。」と。結局その研究室に入り、大学院まで主にCT画像に関する研究を行いました。
 修士課程での研究活動はとても充実していましたが、博士課程への進学はかなり迷いました。そんな時、ある先生から「行ってする後悔よりも行かないでする後悔の方が強い」と言われ、私自身も納得するまで研究をやり遂げたい気持ちもあり、進学を決意しました。

リフレッシュとコントロール
tachibana2.jpg 大学院時代は、研究と並行していろんな雑務をこなし、とにかく多忙でした。がんばりすぎたせいか、心身の調子を崩したことも。でも、そのことで自分がどこまでやったら限界なのかが分かったし、リフレッシュ方法や自身をコントロールする方法を体得することができました。私の場合、体を動かすことが良いと思い、マラソンを開始。運動をするとよい睡眠が得られて、集中力が高まるように感じます。ちなみに下関の海響マラソンでは、今まで何度も完走しています。博士課程修了後、周防大島にある高等専門学校に着任しました。現在、授業や部活の顧問などの業務と並行し研究活動を行っています。
(右写真:シカゴの学会にて)

時間の使い方への高い意識
tachibana3.jpg 2014年に外国で研究できる機会があり、1年間ボストンの研究所*に在籍しました。そこでは、大腸がん検診受診者の負担を削減することを目的としたCT画像解析の研究を行いました。滞在中に感じたことは、皆、時間の使い方がすごく上手く、常に自己研磨しているということ。働くときは高い集中力で効率よく働き、その一方趣味や余暇活動も全力で楽しみ人生を充実させている。このことは本当に刺激になりました。ボストンではMIT*のグランドを利用しているランニングクラブに入っていたのですが、そこで様々な国やジャンルの方々と交流し、多様な視点が得られたことが、研究にも生活にも良い影響を与えていたとと思います。 (右写真:滞在中に出場したカナダのマラソン大会)

*ボストンの研究所: ハーバード大学メディカルスクール/マサチューセッツ総合病院3次元画像研究所
*MIT: マサチューセッツ工科大学 Massachusetts Institute of Technology

将来を手探り中の人たちへ
 もし、まだやりたいことが見つかっていないのであれば、現在「やりなさい」と言われていることに真摯に取り組んでみる。すると、何かやりたいと思ったときに、チャンスが巡ってくるはず。もし何かやりたいのにそのためのチャンスやサポートがなかったら、まだその時期ではないということ。日々の努力をしていれば、やりたいことへの道が自ずと開けてきます。