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国際総合科学部との共催で公開講座「Other Voices of Gender」を開催しました。(12月4日)

12月4日、国際総合科学部との共催で、ジェンダーに関する公開講座とワークショップ「Other Voices of Gender」を開催しました。(会場:国際総合科学部3階Venus教室)
 当日は約35名の学生が参加しました。
 以下、当講座・ワークショップに参加した国際総合科学部1年の清水こみゆさんからのレポートです。

kokusai161206①.jpg今回の講演会では、講師にタスマニア大学アジア研究科准教授であるバーバラ・ハートリー先生をお招きしてジェンダーについて講義を受けた後、留学生も交えてディスカッションを行いました。

 第一部では、「Other Voices of Gender」というタイトルで、ジェンダーとは何かについてバーバラ先生から講義がありました。sexとgenderの違いは何か、日本のジェンダー事情を他国の人たちはどのように見るのかなど、グローバルな視点も取り込んであり、非常に興味深くおもしろい講義でした。

kokusai 161206③.jpg バーバラ先生の講義を受けながら、私は今までジェンダーの問題を女性視点からでしか見ていなかったことに気づきました。今まで、「女の子」であるために行動や言動に制約がかかったり、「料理ができないと女子力がない」と言われたり、私の経験上では女性だけが「女性はこうあるべきだ」という社会のイメージに苦しめられているものだと思っていました。しかし、講義の中で、お化粧やかわいい格好をすることが好きなオーストラリアの男の子が学校でいじめを受け、自殺してしまった事例の話を聞いたとき、それは違ったのだと気づかされました。男性も同じように社会的な男性のイメージに悩まされ生きづらさを感じているのだと知り、ジェンダー問題を考えるうえで視野を広げることができたと思います。

 第二部では、参加者がそれぞれグループに分かれて、バーバラ先生の出す質問に沿ってディスカッションを行いました。最初に、「man」「transgender」「woman」というキーワードを聞いて最初に思い浮かべるものは何かということについて話し合いました。男性は強いイメージ、女性は感受性が豊かなイメージ、トランスジェンダーに関しては、複雑であまり知られていないものというイメージと、これら以外にもたくさんのユーモア溢れる意見があり、性一つでもいろいろな捉え方があるのだなと視野を広げることができました。

 次の話題は、自分自身の性について考えるきっかけとなった出来事は何かについてでした。この質問を投げかけられたとき、ふと高校時代にお世話になったある女性の先生を思い出しました。その先生からよく「女性であるからこそ勉強しなさい。」と言われていたことを思い出し、その理由がこのジェンダーの講演会を受けてやっと理解できたような気がします。勉強してどうなるのかと考えていた時に言われた言葉で、そこから社会における女性の立場というものを知りました。「このとおりになってたまるか!」と意気込んだのを覚えています。そしてこの言葉は今でも私を励まし続けているのです。

 他にも、同じグループだった友達や留学生のエピソードを聞いて、意外と自分に当てはまる話もたくさんあったので、ジェンダーの考えに気づいていないだけで意外と近くにあり、私たちの生活に密着しているのだということに気づきました。

 ジェンダーという学問分野は、まだまだ日本になじみの薄い分野ですし、日本ではジェンダーという言葉自体がまだまだ知られていないのが現状です。私自身この講演会に参加する前はジェンダーについては全くと言っていいほど知りませんでした。しかし、今回この講演会に参加して初めて知ったことや気づいたことがたくさんあり、自分の考え方がガラリと変わったように思います。私たちは、気づかないところで「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」という勝手な社会的イメージを正しいと思っています。しかし、それによって自分が取るべき選択の幅を狭めているかもしれません。ジェンダーについて考えることは、女性と男性の社会的イメージを疑い、それを取り払って自分とは何かについて考えることではないかと思います。もしも、みなさんにジェンダーについて考える機会が今後あるのなら、今後本学で開催される関連セミナーにぜひ参加してみてください。

 kokusai161206.jpg kokusai161206②.jpg
  左写真:講師のハートリー先生を紹介する国際総合科学部の仁平先生(左側)
  右写真:ワークショップの様子

国際総合科学部のホームページ「お知らせ」でも、当ワークショップの様子が紹介されています。

2016年12月21日