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農学部との主催で「第12回若手研究者セミナー」を開催しました。(11月22日)

11月22日、山口県セミナーパークにて「第12回若手研究者セミナー」が開催され、本学出身の国立大学法人大分大学全学研究推進機構教授 一二三恵美先生による、研究職に対する理解や意識を高めてもらうことを目的とした基調講演が行われました。
 当日は約130名の大学院生、学部生等が参加しました。

 以下、講演会に参加した医学系研究科応用分子生命科学系専攻修士2年の荒井紀梨子さんのレポートです。

nougakubusemina①.jpgセレンディピティーの重要性とその展開
 ~女性科学者の感性と粘り強さ~

11月22日、山口県セミナーパークにて開催された「第12回若手研究者セミナー」において、本学出身の一二三恵美先生をお招きし、参加者約130名に向けて研究職に対する理解や意識を高めてもらうことを目的とした基調講演が行われました。
 一二三先生は2014年に「機能性タンパク質『スーパー抗体酵素』に関する研究」というテーマで、自然科学分野で優れた功績を上げた女性研究者に贈られる賞である「猿橋賞」を受賞されております。今回の基調講演では、研究内容に加えて、これまでのご自身の体験を通して研究者であるために必要なことについてお話ししていただきました。
 1612nougakubusemina161122②.jpg幼少期時代、看護師の母親の代わりになって家事をしておられた経験から、「女性が安定した収入を得るには資格が必要である。」と考え、医療短大への進学を決められました。そして医療短大を卒業された後は、某化学系企業に就職されましたが、そこで研究の面白さに気付き、大学での研究の道を選択されたそうです。しかし、大学での研究において今日までの輝かしい研究結果を認めてもらえるようになるまでには、たくさんの苦労があったと語られました。今までの常識には当てはまらない研究結果であったために、ネガティブなコメントもたくさん受けられたそうですが、一二三先生は決してあきらめずに、実験結果を裏づけするための証拠を約2年間にわたって取り続けました。そして、そのような「絶対にあきらめない姿勢」が、自分の実験に対して誇りを持って取り組むということであるというお言葉に大変感銘を受けました。
 また、研究内容についてもお話しいただきました。『スーパー抗体酵素』とは、生体内で抗体として働きながら、タンパク質を分解する能力をもつ酵素であり、病原体に特異的に結合して病原体の生育や繁殖に必須なタンパク質を分解します。現在、この酵素を用いたがんやインフルエンザの治療薬の開発が進められており、将来の新薬開発において期待されます。
 講演が終わった後は、質問時間が設けられました。会場の若手研究者からの熱心な質問、活発な意見交換が行われる場面も多々あり、研究内容や研究者としての在nougakubusemina.jpgり方に対するより一層の理解が図られました。
 今回の講演では、自分の研究に対してどれほど誇りと希望をもって取り組めているのかを見つめ直すことができました。また、同じ女性として、今後どのような人生設計をしていくのかについて深く考える貴重な機会になりました。

2016年12月20日